冒険(ベンチャー)の迷宮
 このページでは、冒険的事業(和英辞書より)=ベンチャーを行っている中で起ったこと、考えたことなどを、つぶやきとして日記風に一話読切で書いていこうと思います。今ベンチャービジネスを行っていらっしゃる方や始めてみようと思っている企業の方に、参考になったり御意見をいただいたり楽しんでいただくページになれば幸いと思います。併せて弊社の考え方なども感じていただけるでしょう。

 この迷宮は、現実に存在します。迷われた方がいらっしゃいましたら、一緒に出口を探しましょう。

<INDEX>
●資本金300万円って....[2002.09]
●ベンチャーキャピタリストと銀行員[2002.08]
●新規性を求める公的助成金審査会の怪談[2002.07]


●資本金300万円って....

今日、国から助成後の状況をアンケートで問われた。ふと同時に採択された各社の皆様が如何に活躍されているか知りたくなり、ホームページを訪れさせていただいてびっくりした。会社設立は全部うちより遅い1999年から2000年あたりなのに、資本金が凄い。上は約6億7千万円から下は6000万円。勿論これに弊社は含まれていない。弊社は設立11年目、インタネットに着手して7年目、本研究に着手して4年目の資本金は300万円だから。自己資本オンリーの運営と、有利子負債を持たないことと、経常利益にこだわり、身を切る思いで研究開発に専念している姿勢の結果がこれだとしても、事業としては到底評価に値しない。嗚呼。(T_T)

拝見した会社4社は東京2社、名古屋2社。何か洗練されているものを感じた。 こういう事を自社のホームページに書いていること自体が垢抜けない。そうかもしれないが、はじめたばかり。心でつながれないか?もう少し続けてみたいと思った。  完


●ベンチャーキャピタリストと銀行員

弊社に訪れた銀行員で『ベンチャーキャピタル』と言うのが存在する、あるいはその言葉を知っていた行員はまだいない。弊社が大したことないから、新入行員しか来ないのか?〜〜〜淋しい

ベンチャーキャピタリストから、事業計画の重要性を説かれ、結構な見本まで頂いた。中を読んで記入例を分析してみると、キャピタルより(間接)金融機関、おそらく銀行の方が金額的にも、投資タイミングも、上場後も、重要な役割を果たしている内容になっているのに驚いた。

ベンチャーキャピタリストも行員も、私たちと一緒に迷宮をさまよっていることを知った。  完


●新規性を求める公的助成金審査会の怪談

ある地方の公的機関が募集した研究助成金制度に応募したときのことです。審査会が遠方の公的機関運営の研究所で開かれたのです。わざわざ車を飛ばして行ったのです。割に早くプレゼンテーションの順番が回ってきたので、席につき審査官の方々を見ていると、なんと世話役の官庁職員の方が私たちが用意していた資料、それも60ページを越える特許申請書類含むを只今審査官に配っているではありませんか!「ああ、あんなもん、読めんのか!」〜〜〜怖い

気を取り直して.....。持ち時間は30分程度だったでしょうか。一番はじめに大胆ながら審査官の方々の専門をお一人お一人お尋ねした。やはりネットワークやコンピュータを専門とする人は一人もいらっしゃらなかった。この地方の産業構造から仕方ない研究者構成なのか!『彼は日頃コンピュータを使っているよ』って一番お歳を召した方が若い審査官の方を指されたので、ひつこくもいくつかネットワークに関する基礎用語を極めて大胆にも出題したのでした。でも一つも聞いたことが無いと言う返答。<基礎用語の存在だけでも耳にしたことがあると言ってくれ!--心の叫び>ここまでのガソリン代と資料を返してくれ〜〜〜。(T_T)--本音

それでもなんとか分かる様にかみ砕いて、近い目線を作ろうと努力したつもりだが、あれで応募要項に燦然と輝く『新規性が無いと受けつけんよ』という言葉が実現できるものなのか?〜〜〜私たちにはまだ分からないことが多すぎる。恐ろしい。

そうしている間に、質疑も一般的な『面白いねぇ』という感想を残し、解散。ちょっと,ちょっと,ちょっと!!公開前の資料なのに回収もしない。ああ、〜〜〜恐ろし。

実はあれだけ礼を欠いた質問を初めからしたのには訳が有るのです。それは4年前の同じ場所。帰り際に、『全然分からなかった』と耳元でささやかれたのでした。〜〜〜怖い、怖すぎる〜〜〜( ̄∇ ̄*)ゞ

救い。東京で審査されたものは、秘匿の扱いその他全て、全くこの逆だった。結果、全国規模の審査では採択していただけた。地方の審査結果が出る前に国の結果が分かていたので、地方での落選はもっともだと心広く許せたのが救い。も一つ小さく地方では創造法の認定。でもこれは使いづらい。〆〆〆〆どこまで行っても地方は恐ろしい。  完


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