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【個性ってなんでしょう?】2002.07.26
【あれ〜っ。自分自身の個性でも案外自分の手元に無いぞ!?】2002.07.26
【なぜ「個人情報が知られるとまずい」の?】2002.8.5
【「ユビキタス」と「情報家電」は活きる?】2002.8.28



【個性ってなんでしょう?】

私たちはこう定義しました。

『色々な属性が束になって特徴を際立たせたものを個性』と。
(属性情報を束ねたイメージは、PCアプリ概観.pdfダウンロードでご覧下さい。)

 ちなみに一般的な定義は、岩波書店発行の広辞苑に、個性は「個人に備わり、その個人を他の個人と異ならせる性格。」又は「個物または個体に特有な特徴あるいは性格。」とあります。より詳しい説明を求めて小学館発行の国語大辞典を調べると、個性は「個々の人または個々の事物に備わっていて、他から区別されている固有の性質。」との説明。この説明文の中にある『事物』を調べると、事物は「人間が作り出したさまざまなもの。それを認識や思考の対象として取り上げた時にいう。」。
また、属性とは「事物の本質的な特色。事物に固有な性質。」と。性質とは「生まれつきのたち。もって生れた気質。ひととなり。天性。資性。」又は「事物が本来もっている固有のありかた。これによって他の事物と種類を区別できるもの。」とあります。(特許の文面らしくない内容なんですが、これは特許申請文書からの引用です。ややこしくてかえって分かりにくくなったかもしれませんね。)

こう考えると、電子的に取り扱える部分の『個性』が見えてきます。それは複数の情報が組み合わさって個性が認識されることを意味します簡単に言えば、個人情報もその主なものの一つです。 そこをコンピュータとネットワークを使って手軽に便利に利用したい。あるいは、電子化・数値化できる部分は機械に任せて、生身の自分はもっと自由に生きたい。そう考えて『電子個性』の研究は始まりました。



【あれ〜っ。自分自身の個性でも案外自分の手元に無いぞ!?】

自分の個性を他人が利用する局面って、結構有るんです。

たとえば、病院に行きますが、正確な病名を告げられることは案外少ないです。「かぜです。」「奥歯が虫歯です。」「皮膚の炎症ですかね。」このあとに「薬出しときましょ。」ときます。普通はこれで十分なんですが、カルテに書かれた病名をきちんと知りたいときも有るはずです。

それからお金を借りたりクレジットカードを使ったりするときも、「あなたはOKです。」等と言われたりします。何がOKなのか?.....そこに自分も知らない自分の情報化された個性があるのです。これも又自分の手元に入手することが現在は手間のかかる、あるいは不可能な情報です。

また、自分の個性を他人に伝える局面も、結構有ります。

この様な個人情報も自分の手元でもっと柔軟に利用することが出来れば有意義なことも多いはずだと電子個性では考えました。


【なぜ「個人情報が知られるとまずい」の?】

個性の一部分を「個人情報」と言ったりします。ときに「個人情報が知られるとまずい」なんて言うのをテレビなんかで聴いたりします。何がまずいんでしょうか?
 たとえば、私の名前ぐらいは家の前の表札に書いてあります。それどころか、異業種交流会などに顔を出すと、会社名やら所在地やらいっぱい書かれた名刺を誰からもらったか忘れてしまうほど入手できます。

<<いったいどこがまずいんだ?>>

断片的な情報では、あまり意味がないと言うことです。個人情報もある程度まとまった情報を比較したり、検索したり、組み合わせたり出来てはじめて利用価値のあるものとなります。この『ある程度まとまった状態』がどういうものであるかを研究していて電子個性技術に辿り着きました。



【「ユビキタス」と「情報家電」は活きる?】

 ユビキタスとは、「欲しい様々な情報がいつでもどこでも手に入る」という意味。 ラテン語の「Ubiquitous(いたるところに存在する)」に由来。だそうです。総務省のホームページにある報告書の用語説明からの引用です。

 他の所の説明では「どこにでもコンピュータが存在し、人を取り囲んでいる」風の説明もありました。第一の波「一つのコンピュータに多くの人がアクセスして利用する」、第二の波「一人に一つコンピュータが行き渡り利用する」、その次らしいです。

 この「ユビキタス」と「情報家電」は結びつきが深いようで、多くのホームページで両テーマの力のこもった話が掲載されています。色々な切り口があるようですが、外出先から家電などがリモートコントロール出来るという切り口は、一見よさそうに見えて使われないような気がします。よっぽどユーザーインターフェイスが優れていない限り。
 実際、私が独身時代の約6年住んでいたマンションは、留守電は勿論屋外から聞いたりメッセージを変えたり、各部屋のエアコンの入れ切り、お風呂のお湯はり、照明と遠隔操作ができました。ユーザーインターフェイスは電話で、テレコントロールと呼ばれていました。仕事を終えてすぐひとっ風呂浴びたい、と思って何度か使ってみましたが、一度風呂の栓をしていなにも係らずお湯はり命令を出したため、帰ってみてあぜん。とうとうとお湯が排水溝に流れて行っていました。どのくらい流れていたかは定かではなかったですが、でも幸い賢くてお湯は自動で止まっていました。それからテレコントロールは使わなくなってしまいました。使うための前提が、風呂上りか翌朝、残り湯を抜いて、浴槽を洗って、浴槽の栓をして、風呂のふたをして、出勤しなければならないからです。それでわざわざテレコントロールする。独身の私には痛しかゆしです。ユーザーインターフェイスには取り立てて不満はないにもかかわらず。
 この切り口においても、普段ハガキや手紙さえ書かなかった人が、一生懸命メールを打っている変り様同様のことを「ユビキタス」と「情報家電」は起こすのかもしれませんが....。

上記切り口よりも、様々な機器が電子個性を持つこと、それが「ユビキタス」と「情報家電」を活かす最大のポイントだと私たちは考えています。なにより新たな利用価値を引きだすことが肝要です。現状すでにスイッチぽん、指一本で出来ていることをわざわざリモートコントロールに置き換える人は少ないと思います。私たちは、いま手こずっていることを解決します。


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